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2023年3月号(1)
その他
CFP®認定者 藤井 亜也

フリマアプリの活用で家計もお得に

 みなさんはフリマアプリを使ったことはありますか。フリマアプリとは個人間(C to C)で売買や商取引ができるスマートフォン向けのサービスです。フリマアプリを使えば、商品を1品からでも売却したり購入したりすることができます。フリマアプリは上手に活用することで家計の見直しにも役立てることができます。

フリマアプリとは

 フリマアプリはインターネット上のフリーマーケットで、運営事務局のアプリ(アプリケーション)が販売者と購入者の取引を仲介しています。フリマアプリなどの個人間電子取引(C to C ‐ EC)は急速に拡大し、2021年には2.2兆円超の市場に成長しています。不要になった洋服やものなどは多くの人がフリマアプリを活用して売買しています。フリマアプリは幅広い年代の人が利用していて、リユース品として購入したものを再度売却する人も増え、三次流通も生み出しています。使うタイミングが限られているキッズ、ベビー、マタニティなどの商品の三次流通が盛んに行われています。リユース市場は今後ますます市場拡大が見込まれ、2025年には約3.5兆円規模に拡大すると予測されています。

フリマアプリの使い方

 フリマアプリでの取引きの流れを簡単に見ていきましょう。売りたいものがある場合はアプリに「出品」するところから始まります。アプリに会員登録すると、スマートフォンやパソコンから出品することができます。出品したいものの写真を撮り、情報を入力します。配送や価格については希望の内容で設定することができます。アプリには多くのものが出品されているので、できるだけ早く購入してもらうためには以下のような点に注意が必要です。

①出品物の写真は綺麗に撮る 

②出品するタイミングを見極める(衣替えシーズン、多くの購入者が見ている時間帯など)

③価格は他に出品されているものと比較して設定する

④出品物にキズや汚れなどがあれば状況は正しく記載する

 購入者はアプリで欲しいものがあれば情報を確認し、購入ボタンを押して支払い方法を選択します。中にはポイントで購入できるアプリもあります。アプリでの購入があった場合、販売者にはお知らせが届くので、内容を確認し購入者に出品物を発送します。

サステナブルの観点から

 フリマアプリで不要になったものを売り、代わりに必要なものを買うというサイクルになり家計も助かります。サステナブル(持続可能な)の観点からも洋服やもののリサイクルは注目されています。必要なものを新品で購入し続けるのでは家計の支出も増えます。また購入したものを処分しなければ、ものも増える一方です。不要になったものはフリマアプリで売却し、代わりに必要なものを購入することができれば、家計の支出も抑えられ、ものも増えないというサイクルに変わります。

まとめ

 フリマアプリを活用することで、収入があるだけでなく不要なものを処分することができます。自宅の収納スペースの節約にもなります。また、フリマアプリでは洋服やものなどだけでなく「食品」も人気となっています。農家が出品する野菜や果物などは流通を通さずに安く新鮮な状態で手に入ります。家計の節約と購入が楽しめるのがフリマアプリです。家計の見直しの1つの方法にしてみてはいかがでしょうか。

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